
「デジタル終活ってなに?」「デジタル終活ってなにをするの?」などデジタル終活について気になっていませんか。
デジタル終活とは、スマホやパソコンに保存されているデータを生前整理することで、もしもの時に残された家族がトラブルになることを防げます。
このページでは、終活アドバイザーとして300人以上の終活をサポートしてきた私が、デジタル終活について以下の順で紹介していきます。
この記事を読めば、デジタル終活についての知識を得られ、始める事ができます。
1. デジタル終活とは?
デジタル終活とは、簡単に言うと、スマホやパソコンに保存されているデータを生前整理することです。
デジタル終活とは
「パソコン・スマホ等の電子機器内のデータ及びインターネット上にあるデータ(あわせて、「デジタル遺品」とします)に対する死後の取り扱いについて考える活動」のこと。
つまり、「デジタル遺品に対する死後の取り扱いについて考える活動」が「デジタル終活」と考えてください。
引用:日本デジタル終活協会
終活は年配の人だけでなく、全世代の人がやるべきであり、デジタル終活はその代表です。
1-2. なぜデジタル終活をやらないといけない?
デジタル終活をやらなければいけない理由は、本人しかスマホやパソコンのことがわからないからです。
IDやパスワードを知らなければ、スマホなどを開くことはできず、サービスの解約ができない、知らないサービスから請求がくるといったトラブルになってしまいます。
具体的に、利用していたか知らないと困る例は以下になります。
- オンライ決済サービスの残高
- ネット銀行・証券
- スマホやパソコン内の写真や動画
- メール、SNS
- 有料サービス(ストリーミングや通販など)
これらは、生前にきちんとデジタル終活をしておかないと、デジタル遺品を上手く整理できないため、残された家族が苦労をします。
そのため、トラブルになる前にデジタル終活をするべきです。
次の章では、デジタル終活のやり方について解説します。
2. デジタル終活の3ステップ
デジタル終活は、次の3ステップで行います。
この手順に従えば、正しいデジタル終活を行う事ができます。
それでは、1つ目から順に解説します。
2-1. デジタル遺品の整理をする
まずは、デジタル遺品の整理をしましょう。
デジタル遺品には、スマホやパソコン上に保存されているオフラインのものと、ネット上に保存されているオンライン上の2つがあるので、分けながら整理してください。
具体的には、以下がデジタル遺品の例になります。
オフラインのデジタル遺品
- 写真
- 動画
- 仕事のデータ
- 電子書籍
- メール
オンラインのデジタル遺品
- SNS
- ネット銀行・証券
- オンライン決済サービス
- 有料サービス(ストリーミングや通販など)
- ドメイン
この段階では整理しているだけなので、これらのIDやパスワードはそこまで気にしなくて大丈夫です。
また、スマホやパソコンを開くためのパスワードも忘れないようにしましょう。
2-2. デジタル遺品の仕分けをする
デジタル遺品の整理が終わったら、仕分けをしましょう。
デジタル遺品の仕分けは、デジタル遺品を残すのか、隠すのか、捨てるのかを決めていく作業です。
また、以下の表に当てはめ、優先度の高いものから順に仕分けをすることをおすすめします。
絶対に残したい、隠したいものは、専用のフォルダを作成したり、パスワードをかけておくといった方法もあります。
デジタル遺品の種類ごとに、適切な方法で仕分けをしていきましょう。
2-3. エンディングノートに記載する
仕分けまで終わったら、デジタル遺品をどう扱って欲しいかエンディングノートにまとめましょう。
主に書くことは以下の2つです。
- 各種サービスのID・パスワード
- 削除してほしい・残してほしいものの場所
もしエンディングノートを持っていない場合は、エンディングノートをダウンロードするか、購入することをおすすめします。
なぜなら、デジタル終活は名前の通り終活の一部なので、エンディングノートといった終活を始めた方が効率的だからです。
エンディングノートについて詳しく知りたい方はこちら!「今日から始められるエンディングノート|書き方からおすすめまでを徹底解説」
次の章では、デジタル終活をサポートするサービスを紹介します。
3. デジタル終活をサポートするサービス2選
デジタル終活を一人で行うことに、不安がある人がいると思います。
そこで、デジタル終活をする上でおすすめのサービスを2つ紹介します。
これらのサービスを利用すれば、安全にデジタル終活をする事ができるでしょう。
3-1. Digital Keeper|デジタル遺品に対応したオンラインサービス
「Digital Keeper」は、日経新聞にも取り上げられた、デジタル遺品にも対応した終活支援オンラインサービスです。
会員になると、登録した情報を安全に預けられるのが最大の特徴です。
さらに、生存確認を兼ねた終活情報つきのメルマガ、セキュリティ情報などを定期的に発信しているので、最新の終活情報を知る事ができます。
3-2. Secbo|写真や動画なども預けられるデジタル終活サービス
「Secbo」は、残したいデジタル遺品を伝えたい人にだけ伝える事ができるサービスです。
IDやパスワードの他にも、オンラインストレージに写真や動画なども安全に預けられます。
また、5人分のアカウントが発行されるので、家族全員がデジタル終活を始められるのも魅力です。
4. デジタル終活を始めたら他の終活も始めましょう!
デジタル終活は終活の一部なので、他の終活も始めましょう。
他の終活は、早いうちに始めるとお得になったりするので、早めにやるべきです。
そこで、デジタル終活以外のやるべき4つの終活を紹介します。
- エンディングノートの作成
- 断捨離(生前整理)をする
- 不要な保険を解約
- 保険料控除で節税をする
それでは、上から順に紹介します。
4-1. エンディングノートの作成
エンディングノートとは、人生の終末期や死後に残された人たちが様々なことを円滑に判断したり、様々な手続きをスムーズに進められるように自分自身のことを記録しておくノートのことです。
あくまでノートなので法的な拘束力はありません。
書く内容は基本的には自由です。自分自身のこと、今ある財産について、葬儀に関してやお墓に関してなど家族に伝えておきたいことを書き残しましょう。
【書き方の例】
←スマホの方はスクロールできます→
名前 | 終活 太郎 |
生年月日 | 1948年12月19日 |
趣味 | 野球観戦 |
かかりつけの病院 | ○×病院 ○○先生 |
葬儀について | 葬儀は家族葬にしたい |
墓地について | ○×市の○○霊園にしたい |
ノートは市販のノートやルーズリーフで構いません。また、様々なことを書き留められるエンディングノート用のノートも販売されています。そのようなものを活用するのもよいでしょう。
エンディングノートについて詳しく知りたい方はこちら!「今日から始められるエンディングノート|書き方からおすすめまでを徹底解説」
4-2. 断捨離(生前整理)をする
断捨離とは、不要なものを捨てて生活をよりシンプルにすることで、終活では生前整理とも呼ばれます。
特に、断捨離をする際に重要なことは、「ときめくか、ときめかないか」です。
これは、世界で最も影響力のある100人に選ばれた近藤麻理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」に書かれているやり方です。
この本の中で断捨離する際に重要とされていることがあります。
こんまり流モノの捨て方
- 理想の暮らしを考えて、そこに向けて片づけをする
- 触った瞬間に「ときめき」を感じることができるかでモノを捨てる
- 「何を捨てるか」ではなく、「何を残すか」という視点で片づける
- カテゴリー別にモノを捨てるetc.
参考:「KONMARI」
このように、断捨離をする際にこんまりメソッドを取り入れると、より楽しく、簡単に断捨離ができます。
断捨離(生前整理)について詳しく知りたい方はこちら!「生前整理の始め方ガイド|そのメリットや進め方、コツなどを徹底解説」
4-3. 不要な保険を解約
不要な保険を解約することで、今まで払ってきた保険金が戻ってくることがあります。
これを解約返戻金といいます。
主に終身保険や、養老保険、学資保険などにある制度です。
例としては、25歳から終身保険に入っていて月額10,000円払っていたとすると図のようになります。
払込が終わる55歳には払戻率が110%になり、必要ない保険であればその先も払い続けるより解約し、払戻金を受け取ったほうがお得になります。
保険の見直しを考えている方は、『保険見直しラボ』がおすすめです。
今なら無料保険相談をするだけでプレゼントももらえます。
4-4. 保険料控除で節税をする
生命保険・介護医療保険・個人年金保険に入ると支払った保険料の一定額が控除の対象となり、所得税や住民税が安くなり、節税になります。
←スマホの方はスクロールできます→
年間の支払保険料等 | 控除額 |
20,000円以下 | 支払保険料等の全額 |
20,000円超 40,000円以下 | 支払保険料等×1/2+10,000円 |
40,000円超 80,000円以下 | 支払保険料等×1/4+20,000円 |
80,000円超 | 一律40,000円 |
このように、早くから終活として保険に入ることで節税になるのです。
保険や控除について詳しく知りたい方はこちら!
まとめ
ここまで、デジタル終活について説明してきましたが、いかがでしたか。
まとめると、デジタル終活とは、スマホやパソコンに保存されているデータを生前整理することであり、残された家族がトラブルにならないようにするためにします。
デジタル終活は、以下の手順で進めます。
- デジタル遺品の整理
- デジタル遺品の仕分け
- エンディングノートに記載
また、デジタル終活をサポートしているサービスは、以下の2つがおすすめです。
また、デジタル終活は終活の一部なので、他の終活を一緒に始めるとお得な事があるのでおすすめです。
あなたが最高の人生を送れることを陰ながら祈っております。
