【3分でわかる】葬儀・葬式での香典の金額相場やマナーとは?葬儀の香典全知識

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葬儀 香典

「香典っていくら包めばいいの?」「香典を渡す際のマナーがわからない..」など、急な葬儀に出す香典について知りたいとは思ってはいませんか?

葬儀の香典には、香典袋の書き方・渡し方・金額が決まりがあります

これを知らないと、あなたは非常識な人間だと思われてしまうので以下の順で葬儀の香典について完全な知識を身に付けてください。

  1. お香典の基本マナー4箇条
  2. 10秒でわかる宗教別の香典袋の書き方
  3. お香典の相場金額一覧表
  4. お香典の受取を辞退された場合の対応方法
  5. お香典を直接渡せない場合の対応方法

このページを読めば、香典のみだけでなく葬儀の準備を整えることができます。

急な不幸で今すぐお香典に包む金額を知りたい方は、『3章. お香典の相場金額一覧表』へ飛んでください。

1. お香典の基本マナー4箇条

知人やご近所の亡くなった方の葬儀・葬式に渡す「お香典」には最低限のマナーがあります。

大前提、重要なことは、人の不幸は急で前もって準備できるものではない、ということを頭に入れておいてください。

加えて、ご遺族に対してお悔やみを伝える場としてはもちろんのこと、あなたの立ち振る舞いが見られる場なので以下の4つは最低限覚えておいてください。

  • 告別式で渡すのが一般的なタイミング
  • お香典は「お香典袋」に入れて遺族に渡す
  • お香典にピン札はNG!
  • 葬儀・葬式では明るい表情は伏せる

それでは詳しく説明していきます。

※お香典とは

亡くなった方(故人)の霊前に供える金品のことです。

人の不幸は急なものが多く、その急な出費があることへの助け合いの意味ともなっています。

1-1. 告別式で渡すのが一般的なタイミング

まず、「お香典」を渡すタイミングですが、告別式で渡すのが一般的です。

香典を渡すのタイミング

通夜までのタイミングで香典を持っていくことは、故人が亡くなって日が浅いので「前もって用意していたもの」と捉えられてしまいます。

ですから、告別式で持っていくことをおすすめします。

万が一、告別式には参列できず、通夜にしか行けない場合は必ず、告別式に来れないから、という理由を伝えて渡してください。

これであれば、マナー違反にはならないです。

1-2. お香典はご遺族に渡す

「お香典」は通夜、葬儀・葬式、告別式のいずれかに参列する時に持参するものです。

その際は、お香典袋という包みにお金を入れて遺族に渡すのが一般的です。

 
 
 
 
 
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上記のようなものを「香典袋」と呼び、コンビニなどでも購入することが可能です。

香典袋 コンビニ

写真のようにコンビニで買える香典袋は、50~300円ほどと急な不幸の時でも対応しやすい価格設定です。(ご祝儀袋の近くに売っているので要注意

また、ご遺族への渡し方は、香典袋に両手を添えて「この度は、心よりお悔やみ申し上げます」と一言添えて渡すのがマナーです。

1-3. お香典にピン札はNG!

「お香典」は、お金を包んで渡すのが一般的ですがピン札はNGです!

冒頭でも伝えていますが、人の不幸は急なのでピン札を包んでしまうとマナー違反になります。

ピン札はご祝儀(結婚式などお祝いの時)、お香典はしわ、折り目のついているお金、と覚えましょう。

実際、ピン札はすぐに用意できるものではないですから、十分に気を付けて下さい。

1-4. 葬儀・葬式では明るい表情は伏せる

これも常識で、人の不幸の際に笑顔でいたり、へらへら喋ることはマナー違反です。

故人や遺族の方々と関係性が極めて良く、そういう人達が多い葬儀であれば許される場合がありますが、一般的にはあり得ないので気を付けてください。

また、だるそうな姿勢や態度をとることも失礼にあたるので、人を馬鹿にしやすい気質のある人や、長い時間拘束されることに耐えれない人は行くべきではありません。

2. 10秒でわかる宗教別の香典袋の書き方

香典袋は、宗教によって表書きが異なるので亡くなった方やご遺族の宗教は自洗に確認しましょう。

おおまかに以下の宗教ごとに書き方が分かれます。

  • 仏式
  • 神式
  • キリスト教式
  • 全宗教共通

「全宗教共通」のものは、故人が無宗教または、宗教が不明な場合に使います。

以下の画像に分かりやすくまとめました。

お香典袋書き方 宗教ごと

主に、「表書き」「水引」の2点が違います。

2-1. 仏式(仏教)

仏式の場合は以下のような例があります。

  • 表書き:「御香料」「御香典」「御霊前」
  • 水引:「黒白」「双銀の結び切り」
  • 包み:「白無地」「蓮の絵柄付き」

包みに関しては白無地がどの宗教でも共通です。

2-2. 神式

神式の場合は以下のような例があります。

  • 表書き:「御玉串料」「御榊料」「御霊前」
  • 水引:「双白」「双銀」「黒白の結び切り」
  • 包み:「白無地」

「御玉串料(おたまぐしりょう)」とは、玉串という神社での神事の時にささげられる供物の1つです。

その玉串の代わりとなったものが玉串料と言われるようになり、神式の香典袋に書かれます。

また、水引は「双白」といわれる白色を基調としているものがポピュラーです。

2-3. キリスト教式

神式の場合は以下のような例があります。

  • 表書き:「お花料」
  • 水引:なし
  • 包み:「白無地」「十字架付き」

キリスト教式では、包みに十字架付きの物が使われることが多いです。

2-4. 無宗教・宗教が不明な場合

故人の宗教が不明な場合や、無宗教の際は以下のような例になります。

  • 表書き:「御霊前」
  • 水引:「黒白」「双銀の結び切り」
  • 包み:「白無地」

仏式のものに近いですが、表書きは「御霊前」のみですので注意してください。

3. お香典の相場金額一覧表

お香典に包む金額は、亡くなった方との関係性やあなたの立場によって異なります。

以下の表にお香典の相場の金額をまとめました。

故人の関係金額
  • 両親
  • 配偶者の両親
50,000~100,000円
  • 兄弟・姉妹
  • 配偶者の兄弟・姉妹
30,000~50,000円
  • 祖父母
  • 配偶者の祖父母
  • おじ・おば
10,000~30,000円
  • 遠い親戚
  • 上司
5,000~10,000円
  • 友人・知人
  • 友人・知人の両親
3,000~10,000円
  • ご近所の方
  • 部下の家族
  • 同僚の
3,000~5,000円
  • 上司の両親
  • 部下
  • 同僚
5,000円

お香典として一番包む額が大きいのは、自分の両親と配属者の両親の時です。

しかし、この表はあくまで相場です。10代、20代の若い時に5万円以上払うのはハードルが高いので、3万円でも良い場合があります。

加えて、親の葬式で自分が喪主を務める場合、お香典は他の親族や参列者から受け取る立場になるので、一般的には息子/娘の自分が香典を包む必要はありません。

理由としては、お香典は葬式を出す遺族の助けとなるように渡すものだからです。

Q. どうしてもお金が足りない場合は?

お香典に包むお金がない場合は、告別式に行かない事です。

一般的に告別式には、お香典を持って参列しなくてはならないので、お香典を持たず参列することはNGです。

しかし、親しい関係の故人でどうしても最後のお別れをしたい場合は、お通夜までか、告別式後に会いに行きましょう。お通夜までの日程でお香典を持っていくことはNGなのでお香典の必要はありませんし、告別式後なら求められたりもしません。

お金は絶対借りない

香典に包むお金がないからと言ってお金を借りてはいけません。

お香典はあなたの気持ちですから、人や消費者金融から借りたお金は失礼にあたります。

ですから、ネットの検索で「お香典_お金ない」で検索して出てくるサイトの情報には騙されないようにしてください。

4. お香典の受取を辞退された場合の対応方法

告別式などでお香典を渡す際にご遺族が受取を辞退する場合があります。

ですが、そのようなケースは稀なので、最低限お香典は準備しておくことを認識しておいてください。

もし、あなたのお香典の受取を辞退された場合は、以下のように対応してください。

  • お香典以外の方法で弔意を表す
  • お焼香のみで済ませる

ご遺族や故人があなたの事を嫌いだから受取を辞退するのではなく、「香典返しの方が負担になる」などの理由があるので深追いはせず、ご遺族の意志を受取ましょう。

4-1. お香典以外の方法で弔意を表す

お香典を辞退された場合は、後日、供花(「きょうか」または「くげ」)や供物(くもつ)をご遺族へ贈りましょう。

例として以下のようなものがあります。

※キリスト教に供物はありません。

 贈り物の例
供花ユリ・カーネーション etc.
供物線香・ロウソク・果物菓子折り・五穀・酒

仏教や神道によってあげていいものは決まっていますが、赤字のものはどんな宗教でも贈って大丈夫なものです。

贈ってはいけないものとして、仏教は肉・魚などの生物、神道は線香・ロウソクなどの葬儀で使うものがNGです。

ですから、念のため宗教を確認しておくことをおすすめします。

4-2. お焼香のみで済ませる

お香典以外の供花や供物も辞退された場合はお焼香のみで済ませましょう。

章のはじめでもお伝えしたように、受取辞退の理由は様々あり、深追いするものではないので何も渡す必要はありません。

5. お香典を直接渡せない場合の対応方法

中には、急な不幸でお香典を直接渡しに行けない場合があります。

そんな時は、以下の方法があります。

  • 後日渡しに行く
  • 代理の人に渡してもらう
  • 郵送する

基本的には、直接渡すべきですが、どうしてもそれができない場合とこの3点について説明していきます。

5-1. 後日渡しに行く

お香典は直接渡すべきものなので、どうしても告別式などの日程で都合がつかなければ、後日渡しに行きましょう。

しかし、四十九日を過ぎると、霊前前という表書きは使えなくなるので注意してください。

「香典はいつまでわたせばいいの?」という疑問に関しては、早ければ早く、遅くとも四十九日までが良い、という答えになります。

5-2. 代理の人に渡してもらう

あなたと故人との共通の人で、お香典を代わりにご遺族に渡してくれる人がいるのであればその人に預けましょう。

但し、挨拶に行かせるということになるので年上の人や立場が上の人に任せるのはやめましょう。

加えて、あなたからご遺族に、直接足を運べない理由や後日伺う、などの連絡はしましょう。

5-3. 郵送する

上記の2つが無理であれば、郵送をしましょう。

もちろん、現金は宅急便で送れないので必ず郵便局からお香典袋に入れたものを現金書留で送ります。

注意点としては、香典袋にもきちんと自分の名前と住所を記入しておくことです。

現金書留の封筒に書いて、香典袋に書き忘れる人が多いので注意してください。

まとめ

葬儀・葬式のお香典について、マナーや相場金額などを説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

急な葬儀や葬式は、高齢化社会となっている日本では多くなってくるでしょう。

故人の葬儀とはいえ、あなたの人間性が印象付くシチュエーションなのでこの記事を参考にしてきちんとお悔やみしてください。

また、葬儀全般について疑問を持っている方は『図解で解説|万全の葬儀を行うための全知識』を読んでください。

このページがあなたの役に立つことを願っています。

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