図解で解説|万全の葬儀を行うための全知識

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「葬儀の流れをしりたい!」「葬儀の費用ってどのくらいかかるの?」など葬儀について気になっていませんか。

葬儀は流れと費用について知っておくことで、無駄な費用をおさえられたり、あなたやあなたの家族の意向にあわせた葬儀を行うことができます。

また、葬儀には様々な決まりごとがあるため、出席する立場としても、最低限度のマナーを熟知しておくことが必要です。

このページでは、終活アドバイザーとして100人の終活をサポートしてきた私が、葬儀について、下記4点をご紹介いたします。

  1. 抑えておくべき葬儀の流れと4つのステップ
  2. 参列時に気を付けるべき葬儀のマナー
  3. 形式別の葬儀費用と費用を抑えるための方法2選
  4. おすすめの葬儀仲介サービス3選

全て読めば、葬儀の流れ、マナー、費用についてわかるのでぜひご覧ください。

0.葬儀の全貌

まず初めに葬儀について流れ、マナー、費用についてまとめました。

葬儀の大まかな流れは以下のようになります。基本的に3日間で行われます。

また、葬儀に参列する際には、最低限度のマナーを知っておくことが重要です。これらを知っておかないと実際の葬儀で恥をかくことになります。

具体的に、葬儀のマナーで最低限抑えるべきポイントをまとめると以下の5つです。

  • 服装は喪服で、革や毛皮が使われているものは身に着けない
  • 葬儀にはハンカチと数珠、香典の3つを必ず持っていく
  • お悔やみの言葉はNGワードを使わないように気を付ける
  • 香典は亡くなった方との関係性や宗教に気を付ける
  • 焼香の流れは宗派によって異なるので注意し、わからなければ喪主のやり方をまねる

さらに、実際に葬儀をとり行う立場になった際に、どのくらいの費用がかかるのか、どのような流れが葬儀が行われるか知っておく必要があります。

この葬儀の費用と流れは、葬儀の形式によって異なります。具体的に形式と料金、形式ごとの流れをまとめたものは以下になります。

形式平均費用葬儀の流れ

直葬

約25万円~35万円

一日葬

約50万円~70万円

家族葬

約60万円~80万円

一般葬

約100~120万円

次章からは詳しい葬儀の流れについて紹介します。

流れよりも、マナーについて先に知りたい方は、参列時に気を付けるべき葬儀のマナーを、葬儀にかかる費用について知りたい方は、形式別の葬儀費用と費用を抑えるための方法2選をご覧ください。

1.抑えておくべき葬儀の流れと4つのステップ

葬儀とは、亡くなった方の冥福を祈る儀式のことで、遺族や親族との間で行われるものですが、ここでは、実際に亡くなられてから、火葬に至るまでの流れを紹介します。

具体的に、葬儀の一般的な流れは以下のようになります。

基本的に、葬儀は3日間で行われます。また、葬儀は大きく分けて以下の4つのステップに分けることができます。

  • 亡くなった後~通夜式まで
  • 通夜式
  • 葬儀・告別式
  • 葬儀後

それぞれのステップごとに流れを紹介します。

1-1.亡くなった後~通夜式まで(1日目)

それでは具体的に1日目の流れを紹介していきます。

①臨終

病院で亡くなった場合、病院で死後処置と、死化粧などのエンゼルケアが行われます。その後、葬儀社に連絡を取り、お迎えを依頼します。

この際、亡くなった方を搬送するには死亡診断書が必要になるので、医師に「死亡診断書」を書いてもらいましょう。この診断書は、7日以内に亡くなられた土地の市区町村の役所に提出しなければいけないので注意してください。

②お迎え

お迎えを依頼した後、寝台車でご遺体を搬送し、安置を行います。自宅で安置が可能であれば、自宅で保管を行います。難しい場合は葬儀社の保管施設に依頼します。

③家族・葬儀社との打ち合わせ

その後、家族や葬儀社と打ち合わせを行います。葬儀の際には、通夜式や葬儀・告別式での受付係など、ほかの方に手伝ってもらう必要があるので事前に誰がどの係を行うのかを決めましょう。

また、葬儀の内容や葬儀の場所を葬儀社と打ち合わせします。事前に希望のプランや予算がある場合は葬儀社に相談をして、葬儀の内容を決めておきましょう。

④納棺

納棺の際には、ご遺体に死化粧や死装束を行います。この時に愛用品や好きだったものなどを一緒に棺に納めます。

1-2.通夜式(2日目)

次に、2日目に行われる通夜式の流れについて紹介します。

①会場、受付準備

通夜式が始まる前に、通夜式全体の流れや、焼香、あいさつのタイミングなどを事前に葬儀担当者に確認しておきましょう。

これら以外にも、受付係、会計係、世話役など、通夜を手伝ってもらう方々へのあいさつや、僧侶のお迎えするなどの準備があります。

②受付

参列者の受付は開始30分前から始まります。事前に決めていた、受付係の方が受付を行います。

参列者の方には、記帳をしてもらい、香典を受け取った場合は、会計係に渡し、会計係は受け取った香典を計算して、保管・管理を行います。

③通夜式

喪主、遺族、参列者がそろい、着席すると僧侶が入場し、通夜が始まります。その後、僧侶による読経が30分ほど行われ、焼香を行います。焼香は、喪主、遺族、親族、参列者の順に行われます。

読経と焼香の後、僧侶から法話が行われ退出します。退出後、喪主が参列者へ、あいさつを行い、通夜式は終了です。

④通夜振る舞い

通夜の後、通夜振る舞いが行われます。通夜振る舞いは、通夜式に参列してくれた参列者に料理やお酒でおもてなしをすることです。

約1時間ほど行われた後、喪主が時間を見て、閉めのあいさつを行い、参列者は退出します。

⑤棺守り

参列者が退出した後、遺族だけになり、遺族が交代で一晩、線香の火を絶やさず、棺に付き添う棺守りを行います。

しかし、宿泊を許可していない斎場では棺守りができないので注意が必要です。

1-3.葬儀・告別式(3日目)

次に3日目にとりおこなわれる葬儀・告別式の流れについて紹介します。

①会場・受付準備

準備は基本、通夜式の場合と同じで、葬儀担当者と段取りの確認や会葬御礼品の準備、弔辞・弔電の確認を行います。

②受付

葬儀開始の30分前から受付を行います。通夜式と同様に受付係の方が受付を行います。

また、同様に香典を受け取った場合は、会計係に渡し、会計係は受け取った香典を計算して、保管・管理を行います。

③葬儀・告別式

遺族、参列者がそろい、着席すると僧侶が入場し、葬儀が始まります。入場した後は、僧侶が読経を行います。時間は宗教によって異なりますが、40~60分程度です。

その後、弔辞・弔電が行われます。弔辞とは、亡くなられた方が生前に親しかった友人や知人が依頼され、最後のお別れの言葉を読み上げることです。弔電とは、不幸があった際に送る電報のことで葬儀に参列することができない場合に送られるものです。

弔辞・弔電が終わると、再び僧侶が読経を行い、焼香が始まります。焼香が終わると、僧侶は退場し葬儀社の担当者が閉式の辞を述べ、出棺に移ります。

④出棺

告別式が終わると、「お別れの儀」が行われます。「お別れの儀」では、棺を囲み、花を棺の中に入れて遺体を飾ります。

飾り後、ふたを閉じ、棺を斎場から霊柩車へ運びます。運び終えた後、遺族の代表者が参列者に向けて、あいさつを行います。あいさつがおわったら、霊柩車で火葬場へ出発し、出棺になります。

1-4.葬儀後(3日目)

最後に、葬儀・告別式の後の流れについて紹介します。

①火葬

火葬場についた後、僧侶の読経をしてもらい納めの式が行われます。この時に焼香を行います。この納めの式で最後のお別れとなります。

火葬には約1時間ほどかかり、遺族や同行者は控室で待機します。

②骨上げ

火葬後には、遺骨を骨壺に納める、骨上げを行います。足から順番に二人一組で箸を使って骨を拾います。

この骨上げ後は、骨壷と埋葬許可証を火葬場でもらいます。この埋葬許可証は納骨時に必要になるので、墓地の管理者へ渡すまで、骨壺と一緒に管理しておきましょう。

③精進落とし

火葬場から戻ると、僧侶や友人などを招いて会食を行います。これを精進落としといいます。

会食の最初と最後には喪主があいさつを行い、この精進落としが終わると、当日の葬儀は終了になります。

葬儀後にはこれらのほかに、相続などの手続きも発生しますが、相続の手続きは複雑なので、家族や親族と協力しながら進めましょう。

くわしくは、「正しい相続手続きのやり方|失敗しないための5ステップをプロが解説」で紹介しています。

次章では、参列時に気を付けるべき葬儀のマナーについて紹介します。

2.参列時に気を付けるべき葬儀のマナー

葬儀には様々なマナーがあり、社会人であれば、最低限抑えておかなければいけません。今回は参列者として葬儀に参加した際に抑えておかなければいけないマナーについて説明します。

葬儀の時に参列者として参加するタイミングは、通夜式と葬儀、告別式です。なので、今回はそれぞれに参加する際の服装と持ち物、注意点について以下の流れで紹介します。

  • 葬儀の服装・持ち物のマナー
  • 通夜式、葬儀・告別式で注意すべきマナー

2-1.葬儀の服装・持ち物のマナー

葬儀に参列する際には服装や持ち物に注意しなければいけません。

お通夜や葬儀・告別式では、その場にふさわしい格好で参列しましょう。ここでは、参列者としての服装や持ち物の選び方に関するマナーを詳しく解説します。

服装

参列時の服装は喪服が一般的です。今回は、男性と女性、そして子供に適した参列時の服装について紹介します。

①男性

男性の基本的な服装は以下になります。

  • ブラックスーツ(光沢素材ではないもの)
  • 白ビジネスシャツ(ボタンダウンは避ける)
  • 黒のネクタイ(光沢素材ではないもの)
  • 黒の靴下
  • 黒のビジネスシューズ(金具などがないものが望ましい)

スーツはシングルでもダブルでも大丈夫です。また、ネクタイをつける際はネクタイピンをつけないようにしましょう。

また、平日に勤務先から向かう場合は、黒ではなくても、グレーや紺色のスーツでも問題ないですが、参列する際はネクタイと靴下だけは黒に変えておきましょう。

②女性 

女性の基本的な服装は以下になります。

  • 黒のワンピースorブラックスーツ
  • 手袋(ネイルをしている人向け)
  • 黒のストッキング
  • 黒のパンプス

メイクはナチュラルメイクで控えのものにしてください。アイメイクやチークなども、派手な色は使わないようにしましょう。

また、ネイルや香水は控えましょう。しかし、どうしてもネイルを落とすことができない場合は、手袋で隠すことも可能です。

③子供

子供の場合、幼稚園や小学校などで制服がある場合は、制服で参列しましょう。

もしも、制服がない場合は以下のような服装でいきましょう。

  • 黒、グレー、もしくは紺のジャケット、ワンピース
  • 白のシャツorブラウス
  • 黒、グレー、もしくは紺のパンツ
  • 黒の靴下
  • 黒の靴

制服には、黒、グレー、紺以外の色が入っていても大丈夫ですが、派手な印象を与えるようであれば、私服で参列させた方がよいです。

【その他、服装に関する注意点】

また、上記以外にも男性、女性に関係なく注意すべき点が3つあるのでそれぞれ紹介します。

①コート

黒やグレーなどの色絵を選びましょう。また、革や毛皮のコートは動物の殺生をイメージさせてしまう素材なので、身に付けないでください

②アクセサリー

結婚指輪以外のアクセサリーは外します。しかし、真珠のネックレスは例外で、真珠は涙の象徴と考えられているため、葬儀に身に付けてもよいものとして扱われています。

③カバン

色は黒が基本でスーツと同様、光沢のないものを選びましょう。

こちらもコートと同様で革のバックは殺生をイメージさせてしまうので控えましょう。

男性の場合は、葬儀のバックを持って行かないことが多いです。女性の場合は以下のような黒のハンドバックを選びましょう。

持ち物

葬儀に参列する際は以下の3つを持参しましょう。

  • 香典
  • ハンカチ
  • 数珠

それぞれ紹介します。

①香典

香典は、線香や花の代わりに金品を亡くなった方の霊前に備えるます。通夜もしくは葬式、告別式で香典袋にお金を包み、受付に渡します。

香典袋はコンビニやスーパーで買うことができます。また具体的に香典袋に包む、金額の相場は以下です。

亡くなった方との関係金額

祖父母

10,000~30,000円

50,000~100,000円

兄弟姉妹

30,000~50,000円

おじ・おば

10,000~20,000円

従妹、甥、姪など

5,000~10,000円

友人、知人

5,000~10,000円

会社関係の方(上司・同僚など)

5,000~10,000円

また、香典袋の表書きは、相手の宗教に合わせる必要があります。仏教では、四十九日までは「御霊前」、四十九日以降は「御仏前(御佛前)」とかき分ける必要があります。

②ハンカチ

ハンカチの色は白やグレーなど地味な色を選びましょう。また、デザインは無地が基本ですが、派手でなければ刺繍があっても大丈夫です。

③数珠

仏教徒のお葬式であれば、数珠がお焼香の際に必要になります。

この数珠は仏教の宗派によって種類が異なりますが、以下のような一連タイプの略式数珠であれば、どの宗派でも利用できるので、このタイプを持参しましょう。

2-2.通夜式、葬儀・告別式で注意すべきマナー

通夜式、葬儀・告別式では以下の2つに注意する必要があります。

  • お悔やみの言葉
  • 焼香

それぞれ紹介します。

お悔やみの言葉

お悔やみの言葉とは、参列時に喪主や遺族へのあいさつです。具体的に用いられる、お悔やみの言葉をまとめたので参考にしてください。

  • この度は、誠にご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。
  • この度は誠にご愁傷さまでございます。突然のことでさぞやお力を落とされていることと存じます。
  • この度は誠に残念なことになりまして、心からお悔やみ申し上げご冥福をお祈りいたします。
  • ご愁傷様でございます。さぞお力落としのことでしょう。ご看病の疲れが一度にでる時です。どうぞご自愛くださいませ。
  • ご生前は、大変お世話になりました。これからご恩返しをと思っておりましたのに、本当に心残りでございます。
  • どんなにかお力落としのことと思いますが、どうぞお気をしっかりとお持ちください。心からお悔やみ申し上げます。

また、以下はNGワードになるので、絶対に使わないようにしましょう。

  • 死ぬ・死亡
  • 生きる・生存
  • 生きている頃
  • ますます、重ね重ね 
  • くれぐれも~
  • まだまだ~

通夜式や告別式では遺族の方に配慮をし、相手を傷つけないような言葉使いを心がけてください

焼香

焼香は通夜式と葬儀・告別式の際に行われます。この焼香には一般的に以下の3つの種類があります。

  • 立礼焼香
  • 座礼焼香
  • 回し焼香

今回は最もよく行われる、立礼焼香のやり方を解説します。一般的な流れはこちらです。

  1. 焼香の順番が来たら祭壇のほうへ進み、遺族へ一礼する
  2. 焼香台の前まで行き、遺影と祭壇を見て一礼する
  3. 再度、遺影と祭壇に一礼する
  4. 抹香(香炉にある香り)をつまみ、香炉に1~3回くべる
  5. 数歩下がり、再度遺族へ一礼する
  6. 席に戻る

焼香の際は、右手の親指・人差し指・中指の3本で香りをつまみ、目の高さまで持ち上げます。その後、指をこすりながら香炉の中に落とします。この動作を1~3回行います。

この回数は相手の宗派によって異なるので、宗派がわかる場合はこちらの表を参考にしてください。

宗派焼香の回数

真言宗

3回

日蓮正宗

3回

曹洞宗

2回

日蓮宗

1回

臨済宗

1回

浄土真宗

1回

浄土宗

決まっていない

天台宗

決まっていない

また、焼香を行う順番は、喪主、遺族、ご親族、参列者の順で行われます。なので、もし相手の宗派がわからない場合は、喪主が行った回数を覚えて真似をしましょう

ここまでのマナーのまとめ

ここまで葬儀のマナーについて紹介してきましたが、まとめると、最低限守るべきマナーは以下の5つです。

  • 服装は喪服で、革や毛皮が使われているものは身に着けない
  • 葬儀にはハンカチと数珠、香典の3つを必ず持っていく
  • お悔やみの言葉はNGワードを使わないように気を付ける
  • 香典は亡くなった方との関係性や宗教に気を付ける
  • 焼香の流れは宗派によって異なるので注意し、わからなければ喪主のやり方をまねる

次章では、葬儀にかかる費用について紹介します。

3.形式別の葬儀費用と費用を抑えるための方法2選

この章では、以下の順で葬儀の費用について紹介します。

  • 葬儀の総額費用
  • 総額費用の内訳
  • 形式別費用と流れについて
  • 葬儀を安く抑えるための方法について

葬儀の費用は、葬儀の形式によって大きく異なります。そのため、どの形式でどのくらいの費用がかかるのかを把握しておくことが重要です。

実際に、葬儀にかかる費用の平均と流れをそれぞれの形式別にまとめました。この平均費用を目安に、葬儀のプランを考えてみましょう。

形式平均費用葬儀の流れ

直葬

約25万円~35万円

一日葬

約50万円~70万円

家族葬

約60万円~80万円

一般葬

約100~120万円

それでは、葬儀費用について細かく紹介します。

3-1.総額費用の平均は178万円

鎌倉新書の調査によると、葬儀の総額費用の平均は178万円です。また総額費用は主に以下の3つから成り立っています。

  • 葬儀費用
  • 飲食費
  • 返礼品費

それぞれ何に使われているか紹介します。葬儀を行う際に、どの部分に費用がかかっているのかを理解することによって、あなたや、あなたの家族の意向に沿った葬儀を行うことができます。それぞれ紹介します。

葬儀費用

この葬儀費用は葬儀社に払うお金で、通夜式、告別式、火葬の際に必要な人件費や遺体の搬送費などが費用になります。

また葬儀社や葬儀仲介サービスが提示している葬儀プランが葬儀費用にあたり、費用の平均は117万円です。

飲食費

飲食費の平均は29万円で、この飲食費は主に、通夜式や精進落としの際に、参加された方々に振る舞う飲食費や人件費がこれにあたります。

そのため参加される人数が多ければ多いほど費用がかかります

返礼品費

返礼品費の平均は31万円で、この返礼品費は、通夜式や、告別式に参加していただいた方や、香典をいただいた方へお礼として渡す返礼品にかかる費用です。

なので、この返礼品費も、飲食費と同様に、参加された人数や香典をいただいた数が多ければ多いほど、費用がかります

しかし、これはあくまでも平均で、葬儀の規模や形式が変わると、それに伴って費用は変わります。なので次に、葬儀の規模、形式別の費用について紹介します。

3-2.葬儀形式別の費用

葬儀の形式は大きく分けて以下の4つの種類があります。

  • 直葬
  • 一日葬
  • 家族葬
  • 一般葬

それぞれの費用相場と、簡単な流れを紹介します。

直葬

直葬の平均費用は約25万円~35万円で、一般葬などと比べると費用を抑えて葬儀を行うことができます。

また、直葬の流れは以下のようになっています。

平均費用人数葬儀の流れ
約25万円~35万円1~10名程度(家族や親せき)

ほかの葬儀と異なり、食事の場がないので飲食費がかかりません。また、家族や親せきのみで行うことが多く、参列者が少ないため、返礼品にかかる費用も同様に少ないです。

なので、ほかの葬儀形式と比べて、飲食費や、返礼費、葬儀費用にかかるコストが少ないため、費用を抑えて身内だけで葬儀を行いたい方におすすめです。

一日葬

一日葬の平均費用は約50万円~70万円です。一日葬は通夜式を行わない葬儀のことで通常、一般葬では二日かけて葬儀を行いますが、一日葬は、一日で葬儀を行うことができます。

平均費用人数葬儀の流れ
約50万円~70万円5~30名程度(家族や親せき、知人、友人など)

そのため、通夜式を行わないため、飲食にかかる費用を抑えることができます。

しかし、直葬とは違い、告別式をとり行うことに加えて、家族や親せきだけでなく、知人や友人も参列することが多いので直葬よりも費用が高くなっています

家族葬

家族葬の平均費用は、約60万円~80万円です。家族葬の流れは一般葬と同じで、通夜式、告別式を含めて二日間でとり行われます。家族葬には明確な定義がありませんが、家族や親せき、友人を中心に少人数でとり行うことが多いです。

平均費用人数葬儀の流れ
約60万円~80万円5~30名程度(家族や親せき、友人など)

そのため、一般葬と比べて参列者が少ない分、費用が抑えられています。

家族葬は、葬儀の規模を一般葬よりは小さくしたい方や、家族や友人など親しい人達だけで見送りたい方におすすめです。

一般葬

一般葬の平均費用は、約100~120万円です。一般葬は、家族や親せきだけでなく、様々な方を読んで大規模に行う形式です。

平均費用人数葬儀の流れ
約100~120万円30名以上

基本的に、葬儀の費用は参列する人数や、通夜式や告別式を行うかどうかによって変わってきます。そのため、一般葬はほかの形式と比べて一番費用が高いです。

しかし、亡くなられた方の親せきや知人が多い場合や、立派な葬儀を行いたい方にはおすすめです。

※追加費用がかかる場合

以下の料金は、請求時に数量などが追加の対象となり、追加費用がかかるケースがあるので、見積もりの段階で葬儀社と追加の可能性がある項目は何か、追加する場合はどのように確認するかなどを決めておきましょう。

  • ドライアイス
  • 遺体処置料
  • 返礼品
  • 追加の料理
  • 供物

このように形式別に費用が変わるため、価格を抑えたい方は、直葬や一日葬がおすすめです。一方で、家族葬や一般曹の方でも一定の質を保ちつつ、葬儀を安く抑えるための方法があるので紹介します。

3-3.葬儀を安く抑えるための方法

葬儀を安く抑えるための方法は以下の2つです。

  • 葬祭費の給付金制度を利用する
  • 葬儀仲介サービスを利用する

それぞれ紹介します。

葬祭費の給付金制度を利用する

葬儀を行った後に、国や自治体、組合に申請することによって葬祭費の給付金を受け取れます

具体的には、亡くなられた方が国民健康保険、もしくは後期高年齢者医療制度に加入している場合、3万~5万円程度、東京23区の場合は、7万円の補助金を受取ることができます。

この制度は、葬儀後2年以内であれば、申請することができるので、忘れずに申請しましょう。また、そのほかの給付金についても、まとめておいたので参考にしてください。

加入している保険・組合給付金申請先

国民健康保険

5~7万円市・区役所の保健年金課

後期高齢者保険

3~5万円市・区役所の保健年金課

国家公務員共済組合

10~27万円加入しているか共済組合

※国家公務員共済組合に関しては。加入している組合によって異なります。

葬儀仲介サービスを利用する

葬儀社 葬儀仲介業者 比較

葬儀仲介サービスを使うと、上記のように葬儀の費用を抑えることができます。

葬儀仲介サービスは、、インターネットを通して葬儀社を紹介する仲介業者で、料金をあらかじめ葬儀社と決めているため、追加料金がかかりにくく低価格なのです。

さらに、インターネットを通して、仲介が行われるため、無駄な人件費や広告費をかけていません。そのため、通常の葬儀社よりも低価格で葬儀を行うことができます。

それでは、どの仲介サービスを使えばよいのでしょうか?この記事では、おすすめの葬儀の仲介サービスを比較・調査したので紹介します。

4.おすすめの葬儀仲介サービス3選

今回は、葬儀の価格、提携葬儀場の数、対応地域、周辺サービスの数でランク付けしました。

 サービス提携葬儀場葬儀の最低価格周辺サービスの数対応地域
1

小さなお葬式

4,000か所129,000~5つ(仏壇、法事、お墓など)

全国対応(一部離島を除く)

2

よりそうのお葬式

3,000か所118,000~8つ(法事、仏壇、お墓など)

全国対応

3

イオンのお葬式

4,000か所185,000~ 13つ(永代供養、海洋散骨など)

41都道府県対応(富山、岩手、石川、福井、宮崎、島根非対応)

4

葬儀コンシェル

1,200か所120,000~なし

全国対応

5

終活ねっと

2,000か所145,000~5つ(法事、散骨、お墓など)

全国対応

※2020年1月時点の数です

上位3つのサービスをそれぞれ紹介します。

4-1.小さなお葬式:業界最大手、小規模のお葬式ならこれ!

出典:小さなお葬式

小さなお葬式』は株式会社ユニクエストが運営している、今年で10年目の葬儀仲介サービスで、全国の葬儀場4,000箇所と提携しています。

特徴は小規模の葬儀に特化していることで、ほかの葬儀社や葬儀仲介サービスよりも低い値段で、葬儀を行うことができます。そのため、とにかく価格を抑えて、必要最小限の葬儀を行いたい方におすすめのサービスです。

また、24時間、365日対応しているので、急な要望にも対応してくれます。さらに、急いでいる場合は、こちらの電話番号(0120-006-378)からお問い合わせすることによって、最短1時間程度で駆けつけてくれます。

小さなお葬式の口コミ

口コミ・評判
こちらの希望をできる限り聞いてもらえ、料金もとても良心的だと思った。葬儀後のお返しや戒名・位牌などの相談も丁寧に乗ってもらえ、助かりました。お勧めできる葬儀社だと思う。

出典:葬儀の口コミ

小さなお葬式の基本データ

運営会社株式会社ユニクエスト
提携葬儀場数4,000か所
最低葬儀価格129,000円~
対応地域全国(一部離島を除く)

上記の口コミ以外にも、『騙されるな!100人の評判と口コミでわかった「小さなお葬式」のリアルな評判』で詳しい口コミについてまとめているので参考にしてください。

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4-2.よりそうのお葬式:業界最安値、費用を抑えたいなら!

出典:よりそうのお葬式 

よりそうのお葬式』は創業10年の株式会社よりそうが運営している、葬儀仲介サービスです。

見積もり以上の追加費用が一切ないと宣言していて、業界最安値の定額葬儀プランを提供しています。

また、『よりそうのお葬式』以外にも、オンライン上でお坊さんを手配できる『お坊さん便』や仏壇・仏具のオンラインショップである『ベスト仏壇』など、計8種類のサービスを展開しています。

そのため、葬儀だけでなくお坊さんや仏壇など他の手配も一括で行いたい方にとっておすすめです。

よりそうのお葬式の口コミ

口コミ・評判
ネットで調べて初めてお願いしたが、ほんとうにシンプルで、スタッフも感じが良かった。不満はいっさいありません。スタッフの対応や施設、金額について一切不満はありません。とにかく本当にシンプルでとてもよかったので、次何かあったらぜひお勧めしたいです。

出典:葬儀の口コミ

よりそうのお葬式の基本データ

運営会社株式会社よりそう
提携葬儀場数3,000か所
最低葬儀価格118,000円~
対応地域全国

上記の口コミのほかにも、『騙されるな!100人の評判と口コミでわかった「よりそうのお葬式」のリアルな評判』で詳しい口コミについてまとめているので参考にしてください。

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4-3.イオンのお葬式:イオングループが送る高品質の葬儀

出典:イオンのお葬式

イオンのお葬式』はイオングループのシニア支援サービス事業を展開している、イオンライフが運営しています。

特徴は何といっても高品質のサービスです。満足なお葬式を提供するために、イオンライフで定めた「葬儀サービス品質基準」を用いて葬儀の品質を管理しています。これは、実際に葬儀を行ったお客様のご意見をもとに独自で作ったもので、140の項目から成り立っています。

また、イオンと提携している葬儀社とイオンライフが一緒になり、葬儀社スタッフの品質とサービスの向上を目的とした様々な研修を全国で定期的に開催し、品質を保っています

そのため、ほかの葬儀仲介サービスと比べて、価格が高めになっています。しかし、ほかの葬儀社に頼むよりも、価格が明瞭で高品質なので価格と質、どちらも重視した葬儀を行いたい方におすすめです。

イオンのお葬式の口コミ

口コミ・評判
イオンで本当に良かったと家族一同話しています。まず、アットホームな葬儀だったこと、丁寧で親切、スタッフの方々皆さん感じが良かったです。金額についても妥当で満足しています。強いて言うなら、喪主が緊張しすぎていたので流れのリストや文句をまとめたものがあったら良かったかなと思います。本人が言っていたのと、私も思いました。迷ったらイオンの葬儀がオススメです。アットホームな葬儀で故人の思い出などの紹介が良かったです。来てくれた人たちにも、他にはないものがあってよかったね、と言われました。

出典:葬儀の口コミ

イオンのお葬式の基本データ

運営会社イオンライフ株式会社
提携葬儀場数4,000か所
最低葬儀価格11,800円~
対応地域41都道府県対応(富山、岩手、石川、福井、宮崎、島根非対応)

上記の口コミのほかにも、『騙されるな!100人の評判と口コミでわかった「イオンのお葬式」のリアルな評判』で詳しい口コミについてまとめているので参考にしてください。

無料で資料請求をする

さいごに

いかがでしたでしたか?葬儀は大切な方と最後のお別れをする場ですが、最低限の知識がないと、よりよい葬儀を行えなかったり、遺族に失礼な態度をとってしまう可能性があります。

なので最低限、この5つのポイントは抑えておきましょう。

  • 服装は喪服で、革や毛皮が使われているものは身に着けない
  • 葬儀にはハンカチと数珠、香典の3つを必ず持っていく
  • お悔やみの言葉はNGワードを使うわないように気を付ける
  • 香典は亡くなった方との関係性や宗教に気を付ける
  • 焼香の流れは宗派によって異なるので注意し、わからなければ喪主のやり方をまねる

また、より良い葬儀を行うためにおすすめの仲介サービスは以下の3つです。

葬儀の仲介サービスを利用して、あなたや、あなたの家族が納得する葬儀のプランを探してみましょう。

あなたが最高の人生を送れることを陰ながら祈っております。

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